【現役CAが語る】エミレーツvsカタール徹底比較 ~リアルな体験談を大公開~
エミレーツ航空とカタール航空の徹底比較
こんにちは、スカイアカデミーのかなです。今回は、「エミレーツ航空とカタール航空の徹底比較」をテーマにお話しします。
私は新卒でカタール航空に入社し、その後エミレーツ航空に移って現在も働いています。実際に両方の航空会社で働いた経験を元に、リアルな体験を徹底的に公開していきます!
SNSなどで、「エミレーツとカタールは何が違うのですか?」や「実際にどちらで働いてみて違いはありましたか?」とよく質問されます。今回の記事では、これらの質問に基づいて、エミレーツとカタール航空の違いや、それぞれの特徴について詳しくお伝えします。
1. エミレーツ航空とカタール航空、共通点は?
まず、違いについてお話しする前に、エミレーツ航空とカタール航空に共通する点をいくつか挙げておきます。
1.1 全世界に飛べる
両社ともに世界中の様々な国に飛んでいます。日本人クルーの場合、月に1〜2回は日本便を担当することが多いですが、それ以外は世界中どこにでも飛ぶ可能性があります。どちらの航空会社でも、地球規模でのフライト経験が積めるのは魅力的です。
1.2 寮と光熱費、水道代が無料
両社ともに、クルーは会社の寮に住むことができます。家賃だけでなく、光熱費や水道代も無料なので、生活費の心配はほとんどありません。この点では、エミレーツもカタールも大差はありません。
1.3 フライトのリクエストやスワップが可能
どちらの会社でも、フライトのリクエストや他のクルーとのフライトの交換(スワップ)が可能です。自分の希望する行き先に飛べるチャンスもあるため、プライベートの時間も調整しやすくなっています。
2. エミレーツとカタール航空の違い
それでは、次に両社の違いについて詳しく見ていきましょう。
2.1 同僚・文化
カタール航空では、アジア人クルーが多く、特にサービス精神やチームワークが高い傾向があります。アジア系クルーとの協力体制が強いため、私にとっては非常に働きやすい環境でした。
一方、エミレーツ航空では、西洋系のクルーが多く、個人主義的な働き方が一般的です。とはいえ、皆フレンドリーで親しみやすいので、働きやすい環境には変わりませんが、チームワークというよりは個々のスタイルでのサービス提供が主流です。
2.2 渡航地
どちらの航空会社も世界中に飛んでいますが、目的地に若干の違いがあります。例えば、エミレーツ航空は台湾やメキシコに飛ぶ一方で、カタール航空はネパールのカトマンズやガーナなど、コアな渡航地があります。
また、エミレーツでは「マルチセクターフライト」が多く、1週間ほど帰れないフライト(例:バルセロナ-メキシコシティ、シンガポール-メルボルンなど)があります。これに対して、カタール航空はモルディブなどのリゾート地にも頻繁に飛んでいます。
私もモルディブのようなリゾート地へのフライトをリクエストして、楽しみながらフライトをしていました。
2.3 機材
エミレーツ航空は、機材がB777とA380の2種類だけというシンプルな構成ですが、カタール航空はB777、B787、A380、A350、A330、A320、A321、A319と、多様な機材を保有しています。カタール航空では多くの機材について覚える必要があり、その点ではトレーニングが大変ですが、色々な機材で働けるのは魅力的でした。
2.4 フライングアワー
カタール航空のフライングアワーは、非常に多く、月に120時間から多い時で140時間も飛ぶことがあります。そのため、常に世界中を駆け巡っている感覚があり、非常にダイナミックなスケジュールです。カタール航空では、たとえアジア方面に一度飛んでも、次はすぐにアメリカに飛ぶといった制限のないスケジュールが組まれます。これは、クルーにとって良い意味でも悪い意味でもあり、毎月大陸を越え続けるスリリングな体験ができる一方で、時差やフライトの長さに適応するのは大変なこともあります。
また、連勤が多いことも特徴で、7連勤などの厳しいスケジュールが組まれることもあります。そのため、体力がないと非常に辛い月もあります。私自身も、カタール航空で働いていた時は、月によってはお休みの日にほとんど寝て過ごさなければ、レイオーバー(現地での滞在時間)を楽しむ余裕がないほど、体力勝負の日々でした。このような激しいフライングアワーの中で、クルーは多くの場所を訪れることができる一方で、しっかりと体調管理をしないと、体力的に厳しいのがカタール航空の特徴です。
一方、エミレーツ航空では、フライトスケジュールに少し異なる特徴があります。例えば、エミレーツ航空には、アジアやオセアニア方面にフライトをした後は、アメリカやカナダ方面に飛ぶ前に数日間の間隔を空けるルールがあります。このルールによって、クルーは時差調整がしやすく、比較的体力的にもバランスの取れたスケジュールが組まれることが多いです。
ただし、エミレーツ航空にはフライトの偏りがあることも事実です。例えば、アメリカ方面に行くクルーは毎月アメリカばかり飛ぶことが多く、逆にアジアやオセアニア方面に行くクルーはその地域ばかり飛ぶことがよくあります。これはスケジュールの運次第ですが、新しい渡航地を経験したいと思っても、なかなかフライトの偏りによって希望が叶わないこともあります。
この点で、エミレーツ航空のスケジュールは、バランスが良くオフの日も取りやすい一方で、クルーのフライト地域が固定されてしまうことがあるため、ある意味では新しい場所を訪れる機会が少なくなるという側面もあります。
2.5 ライフスタイル
カタール航空では、ドーハの生活は比較的静かで観光地も少ないため、フライト以外の時間は多く寝て過ごしていました。また、カタールではフライト時間が長く、給与もエミレーツより少し多めです。そのため、貯金がしやすい環境です。
カタール時代の同僚のクルーたちはブランド品を買ったり、母国に家を購入している人も多かったです。
一方、エミレーツ航空のベースはドバイで、観光地やレストランが豊富にあります。ドバイは魅力的な街ですが、生活費や遊びにかかる費用が高いため、貯金をするのが少し難しいと感じることもあります。誘惑が多いので、計画的に節約しないとお金がかかる街です。
2.6 サービスの違い
カタール航空は、5スターエアラインとして世界トップのサービスを維持しています。そのため、サービスの質やお客様への対応に非常に厳しく、プレッシャーも大きいです。しかし、カタール航空で得たプロフェッショナルなスキルは私の誇りでもあります。
一方、エミレーツ航空は5スターエアラインではありませんが、フレンドリーで親しみやすいサービスが特徴です。例えば、機内でポラロイド写真を撮ってお客様にプレゼントしたり、メッセージカードを渡したりするなど、楽しさや心のこもったサービスが魅力的です。
3. 最後に:どちらが良いかは自分次第
エミレーツ航空とカタール航空、それぞれに良いところがあり、選ぶ基準は個人のライフスタイルや働き方に合うかどうかです。私は両方の航空会社で働いた経験を通して、どちらも素晴らしい企業だと感じました。
もしあなたがこれからCAを目指しているなら、自分に合った航空会社を見つけるために、情報を集めてリアルなイメージを持つことが大切です。この記事が、エミレーツとカタールの違いを理解する一助となり、あなたがどちらの航空会社を目指すか決める際に役立てば嬉しいです。
両社とも、素晴らしいサービスを提供し、世界中を飛び回る経験ができる航空会社ですし、私の大好きなエアラインです!しっかりと準備をして、自分の夢を叶えるために一歩を踏み出してみてください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。私の経験が皆さんのモチベーションアップに繋がれば嬉しいです。夢を諦めず、自分を信じて挑戦し続けましょう!
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