エティハド航空の福利厚生を徹底解説!【中東でのリアルなCAライフについて】

エティハド航空の福利厚生を徹底解説!【中東でのリアルなCAライフについて】

エティハド航空に興味がある方、CA(客室乗務員)として働きたいと考えている方へ、今回はエティハドの採用に関する情報や福利厚生について詳しくお話しします。

エティハド航空は、中東の大手航空会社のひとつで、充実した福利厚生とキャリアアップのチャンスがある魅力的な企業です。この記事では、トレーニングや給与、住居、さらにはスタッフトラベルまで、エティハドで働く上で知っておきたいポイントを紹介します。


エティハド航空の福利厚生について

トレーニングと給与

エティハド航空に採用された後、まずは2ヶ月間のトレーニングが行われます。この期間中は、実際にフライトには出ませんが、基本給が支給されます。トレーニング期間中に基本給のみというのは、カタール航空やエミレーツ航空でも同じです。エティハド航空の基本給は約3,000ディルハムと、中東の他の航空会社であるカタール航空やエミレーツ航空よりもやや低い傾向があります。

トレーニングを終え、フライトが始まると、フライングアワーが給与に反映されます。エティハドでは、フライト前のブリーフィングルームに入った時点からフライングアワーがカウントされるため、他社と比べて実際に支給される時間が長いというメリットがあります。フライングアワーの単価は1,500円から2,500円ほどです。

例えばエミレーツは、扉が閉まってからフライングアワーが計算されるので、そこは違う点になります!

住居と福利厚生

エティハドでは、社員寮が無料で提供されます。家具も揃っているため、最初に特別な準備をする必要はありません。入社後すぐにルームメイトと共に寮生活を始めます。ルームメイトは同性で、基本的に同じ国籍や文化を共有する人と一緒に住むことが多いです。例えば、日本人であれば日本人や韓国人と一緒になるケースが多いようです。これは、他の中東系航空会社であるカタール航空やエミレーツ航空とは異なる点です。カタールやエミレーツでは、入寮日が同じだった人たちとランダムに割り当てられるため、ルームメイトがロシア人やアイルランド人、ウクライナ人など、さまざまな国籍の人と生活することもあります。

エミレーツ航空の場合、ルームメイトの国籍や宗教も事前に確認できるシステムがあるため、自分に合った住環境を選ぶことができることも魅力です。しかし、エティハドでは、この国籍や文化に配慮したマッチングが行われることが多く、生活のストレスが少ないという意見もあります。

引越しについては、エティハドでは半年経たないと引越しができません。エミレーツは3ヶ月後、カタールは1年間引越しができないという規則があるため、それぞれ会社によって異なります。

エティハドは現在住んでいる人がインバイトしないと引っ越しできないので、引っ越しがしにくいということもあるようです。

ルームメイトとの生活では、文化やライフスタイルの違いも感じることがあります。

私自身の経験では、エミレーツでの寮生活中、日によっては、ルームメイトが夜遅くまでパーティーを楽しむこともあり、次の日にフライトがある場合は少し困ることもありました。そのような時は、ノイズキャンセリングイヤホンを使って乗り切ったものです。

エティハドの寮では、夜の静寂を保つためのルールが設けられており、夜中にビジターが来ることは制限されています。このルールにより、夜間の騒音が少なく、仕事に集中しやすい環境が整っています。

生活費とその他のルール

エティハドでは、住居にかかる光熱費や水道代はすべて無料で、唯一支払う必要があるのはWi-Fi代だけです。また、家具付きの寮なので、身一つで入居できるのも魅力的です。

生活にまつわる基本的なものは全て無料というのは中東系エアラインでは共通ですね!

ただし、エティハドでは、ビジターに関する規則があります。例えば、夜の3時から朝7時までは、友達や家族を寮に泊めることができません。カタールでは夜10時から朝7時までビジターが禁止されており、エミレーツではクルー同士であれば問題なく泊まれるという違いがあります。

エティハドはこのルールにより、寮内の静けさが保たれ、次の日にフライトがあるクルーでも安心して休むことができます。

一方、エミレーツ航空では、クルー同士であればビジターの申請なしで宿泊が可能です。例えば、友人や同僚が泊まりに来る場合、特別な許可を取らなくても問題ありません。しかし、家族や恋人など、クルー以外のビジターを泊める場合は、事前に会社に申請が必要です。エティハドでも、同性のビジターのみが許可されており、異性の家族や兄弟を泊めることはできません。例えば、父親や兄が泊まる場合は制限されるため、このルールに注意する必要があります。

このようなビジターに関するルールは、快適で落ち着いた寮生活を送るために重要なポイントとなります。例えば、長期的に誰かの家族や恋人が滞在することで他のルームメイトに影響を与える可能性もあるため、このルールが設けられているのです。各航空会社で異なる規則がありますが、どれも居住環境を整え、クルーが仕事に集中できるよう配慮されています。

スタッフトラベル

エティハドのスタッフトラベルは非常に充実しており、スタッフトラベル時に空席があればビジネスクラスでのフライトが可能です。

家族やお友達も6人乗ることができます。

エティハド航空では、デッドヘディング(乗務員がフライトの仕事のために移動する際の便)はエコノミークラスですが、エミレーツ航空はビジネスクラスが利用できます。

さらに、アニュアルリーブチケットも魅力的です。年に一度、自分の国へ帰るための無料チケットが提供され、エティハドの場合、空席があればビジネスクラスのチケットがもらえるという素晴らしい特典があります。エミレーツ航空ではこのチケットはエコノミークラスに限られるため、エティハドの方が待遇が良い面もあると言えるでしょう。

エティハド航空では、最初の半年間は自社便のみ利用可能というルールがあります。これは他の航空会社とも似たような仕組みですが、特にカタール航空やエミレーツ航空では、入社後半年間はオフの日に自由に旅行に行くことが制限されることがあります。これは、新入社員がそのまま自国に戻ってしまい、戻ってこないケースを防ぐための措置です。しかし、エティハドではこのような厳しい制限はなく、半年後には自由に他の航空会社の便も利用できるようになります。

エティハドの社員は、エティハド便だけでなく、コードシェア便(提携航空会社の便)も利用可能です。例えば、家族や友人もビジネスクラスに乗れるという福利厚生は非常に魅力的です。私もエティハドの便を利用したことがありますが、アブダビへのアクセスが少し手間であったため、頻繁には利用していません。しかし、この福利厚生は非常に便利で、特に家族や友人を招待する際に役立ちます。

交通の便利さ

エティハド航空は、アブダビとドバイ間に無料バスを運行しています。このバスが1日に何本か運行されており、社員がアブダビとドバイを行き来するのに非常に便利です。私たちがアブダビへ行く際、車がない場合はツアーに頼ることも多かったので、こうした無料バスの運行は大変ありがたいですね。

エティハド航空に関するその他の情報

キャリアアップ

エティハドのキャリアアップは比較的早く、約2年でビジネスクラスの担当に昇進できるチャンスがあります。最近では、カタールやエミレーツも同じく2年程度で昇進できるようになっていますが、時期によって5年上がれない場合もあったりします。これは時代の流れや採用状況によって変わるので、その時に合わせて確認する必要があります。

グルーミングの厳しさ

エティハド航空では、トレーニング中のグルーミングが非常に厳しいという点が特徴です。髪の毛の色やメイク、肌の手入れに至るまで、トレーニング中は細かくチェックされます。フライトが始まると、これらの規定は少し緩くなりますが、トレーニング期間中は非常に厳しい基準が設けられています。特にネイルは必須とされ、清潔で整った見た目が求められます。

エティハドに入社した生徒さんも、最初はエミレーツを目指していたのですが、最終的にはエティハドに入社し、現在は楽しく仕事をしているそうです♩

まとめ

エティハド航空は、中東の大手航空会社として、充実した福利厚生と優れたキャリアアップの機会を提供しています。特に、無料の住居やフライングアワーの計算方法、さらに家族や友人もビジネスクラスに乗れるスタッフトラベルなど、働く上でのメリットが多くあります。また、寮生活におけるビジタールールや、グルーミングの厳しさなど、エティハドならではの特徴もあります。

もし、エティハド航空の採用に興味がある方は、ぜひチャレンジしてみてください。中東での新しい生活を楽しみながら、素晴らしいキャリアを築けることでしょう。

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中東3社(カタール、エミレーツ、エティハド)の採用課程をまとめて比較している記事もよかったら参考にされてくださいね!