【元カタールCAが解説】カタール航空の福利厚生:魅力と実情を徹底解説!
今回は、カタール航空の採用に関心のある皆さんに向けて、カタール航空での福利厚生や働いている時のスケジュールやライフスタイルについて詳しくお伝えします。実際にどのような環境で働くのか、また生活の面での利点は何か、気になる方も多いと思います。この記事を参考にして、カタール航空でのキャリアを検討してみてください。
カタール航空の福利厚生について
無料の社員寮と充実した生活環境
カタール航空では、家賃が無料で提供される社員寮があります。入社初日から寮に案内され、すぐに新生活がスタートします。寮は基本的に2~3人のルームメイトとシェアする形で、リビングやキッチンは共有スペースですが、個室にはバスルームも完備されており、プライバシーも確保されています。
寮にはベッドやドレッサーなどの最低限の家具が備え付けられており、さらにウェルカムパックとして、食器や調理器具、ポット、ティッシュ、お菓子などの生活必需品が用意されています。そのため、身ひとつで渡航しても、すぐに生活を始めることができます。
最近は一人一台テレビが設置してある場合もあるようです。
カタール航空の寮の特徴として、一人一台の冷蔵庫が与えられる点があります。他社では冷蔵庫を共有するケースが多い中、個人用の冷蔵庫があることで、食材の管理やスペースの心配が不要です。特にフライトで長期間家を空ける場合でも、冷凍保存ができるので非常に便利です。
光熱費・水道代は無料
寮での生活では、光熱費や水道代も全て会社が負担してくれます。どれだけ電気や水を使っても、追加で請求されることはありません。唯一の生活費と言えば、Wi-Fi代と携帯電話の料金程度です。
無料シャトルバスで快適な通勤
会社への通勤には、寮からの無料シャトルバスが利用できます。指定された時間にバスが迎えに来るので、交通費の心配もありません。ただし、バスの時間に遅れてしまうと自費でタクシーを利用する必要があるため、時間厳守が求められます。
空港から寮へ帰る時には20-30分ごとにバスがあります。
充実したディスカウントチケット
CAの醍醐味とも言えるのが、ディスカウントチケットの存在です。カタール航空はワンワールドアライアンスに加盟しているため、JALや世界中のさまざまな航空会社のチケットを割引価格で利用できます。家族や友人も割引の対象となるため、一緒に海外旅行を楽しむことができます。
私がカタール航空に入社して最初に行った旅行先は、マチュピチュでした。フィリピン人の同僚と二人で行きました。その時に利用したのは、ラタム航空という南米の航空会社です!
また、日本に帰国する際はJALを利用して、福岡に帰省することもよくありました。これらの航空会社のチケットを割引価格で利用できるのは、CAの大きな特権です。しかも、最近では友達にもディスカウントチケットを提供できる権利が復活しました!このため、家族や友人と一緒に海外旅行を楽しむことも可能です。CAを引退した多くの人が「一番惜しいのは、このディスカウントチケットが使えなくなること」と言うほど、この制度は本当に価値のある福利厚生です。
オフの日の過ごし方
カタール航空で働いていた当時、カタール国内ではあまり遊べる場所が多くありませんでした。逆に言えば、そのおかげ2~3日のオフがあれば近隣の国によく旅行に行っていました。例えば、私はオフの日にオマーンに遊びに行ったり、3日の休みがあればジョージアに同期と一緒に行ったこともあります。
カタール国内での娯楽が限られている分、近隣の国々への旅行が日常的になり、気軽に海外旅行を楽しむことができました。実際、ギリシャなども比較的近いため、飛行機に乗ってどこかに行くことができるのはCAならではの特権です。
有給休暇とリフレッシュ
カタール航空では、年間30日の有給休暇が付与されます。有給消化率は100%で、必ず休暇を取得できます。長期休暇を利用して日本に帰国したり、海外旅行を楽しんだりと、プライベートも充実させることができます。
その他の福利厚生
- ホテルのプール・ジムの無料利用:一部の高級ホテルの施設を無料で利用できます。
- 美容・飲食店の割引:ネイルサロンやレストランでの割引が受けられます。
- クルー専用のジム・プール:寮内や専用施設で利用できる設備が整っています。
エミレーツと比べるとカタールはやや少ないですが、特に困ることはありませんでした!
カタール航空のスケジュールとフライトの特徴
スケジュールとフライトの概要
カタール航空で働いていた私の経験から、他の航空会社と比較してもカタール航空のスケジュールは非常に特徴的です。例えば、エミレーツ航空では、「この路線を飛んだら、次は違う地域には飛べない」といった制約があるため、フライトの路線が偏ることがよくあります。しかし、カタール航空の場合、そういった制限は少なく、非常に柔軟なスケジュールが組まれます。
カタール航空では、1か月の間にさまざまな国へ飛ぶ機会があります。例えば、アメリカへの長距離フライトの後に日本へ飛んだり、その後アフリカやヨーロッパへ向かったりと、世界中を飛び回ることができました。体力的には非常にハードですが、多くの国を訪れることができるため、旅行好きにはたまらない環境です。実際、エミレーツに比べてカタール航空で働いていた方が、さまざまな新しいデスティネーションに行く機会が多かったと感じています。
フライトのリクエスト制度
カタール航空では、毎月フライトのリクエストを出すことができました。当時、月に2〜3本はリクエストが通り、希望する目的地へのフライトにアサインされることが多かったです。エミレーツ航空では、7つのグループに分かれているため、リクエストの競争が激しいことがありますが、カタール航空ではそういった制約が少ないため、比較的リクエストが通りやすい印象です。
また、スワップ制度も活用できたため、他のクルーとフライトを交換し、行きたい場所へ柔軟に行けるチャンスがありました。さらに、カタール航空では、特定の地域に飛んだからと言って、次のフライトが制限されることはなく、自由度の高いスケジュールが魅力です。
体力面の挑戦
カタール航空のフライトは、体力的には非常にハードなものがあります。1か月に何度も長距離フライトが続くことがあり、その都度時差や長時間の勤務に対応しなければなりません。しかし、その分、多くの国を訪れたいという願いを叶えることができるのがカタール航空の魅力です。
私自身も、カタール航空で働いていた時の方が、より多くの新しい都市や国を訪れることができました。毎月、違う国に行く機会があり、カタール航空のフライトスケジュールの面白さと多様性を楽しんでいました。
カタール航空のフライングアワーと働き方
カタール航空のフライングアワーは、他の航空会社と比較しても非常に多いのが特徴です。通常、フライタワーは月に120~140時間飛ぶことが一般的で、私も当時は140時間ほど飛んでいました。この数字は、他のエアラインではあまり見られないレベルです。例えば、日系の航空会社では通常80~90時間程度、エミレーツでも100~120時間が平均的です。そのため、カタール航空のフライト時間はかなり多い方だと言えます。
フライングアワーが多いということは、その分収入も増えるということです。飛べば飛ぶほど時給が加算される仕組みのため、飛行時間に応じてお給料が増えるのは大きな魅力です。もちろん、体力的にはかなりハードですが、お金を稼ぎたいという方には最適な環境です。体力を使って世界中を飛び回りながら、充実した収入を得ることができるのは、カタール航空で働く大きなメリットです。
日本人クルーの状況
また、カタール航空のフライトには、日本人クルーは1便あたりエコノミークラスに1人、ビジネスクラスに1人と少人数でアサインされることが多いです。これに対して、エミレーツ航空では1便に6人もの日本人クルーが乗務することが一般的です。カタール航空では、日本人クルーが少人数であるため、月に1~2本日本路線に乗務し、残りのフライトは他の国への路線が割り当てられます。
エミレーツと比べると日本に帰る機会は少なかったですが、その分たくさんの国に行くことができたので、とても良い思い出です!
まとめ
カタール航空の採用プロセスや福利厚生、スケジュールについて詳しくご紹介しました。無料の社員寮やディスカウントチケット、そして多国籍なフライトスケジュールと、魅力的な特典がたくさんあります。体力的にはハードですが、それ以上に得られる経験や思い出は非常に貴重です。
カタール航空への採用を考えている方は、ぜひチャレンジしてみてください。面接準備をしっかり行い、世界中を飛び回るCAライフを楽しみましょう!
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