カタール航空 CA採用 完全まとめ|元CAが解説|条件・魅力・面接・質問|2025年版

カタール航空 CA採用 完全まとめ|元CAが解説|条件・魅力・面接・質問|2025年版

スカイアカデミーのKanaです!私がカタール航空で働いてきた経験と今まで90名以上の合格者を見てきた経験から、カタール航空の採用について解説します!


カタール航空基本情報

カタール航空は、1993年に設立されたカタールの国営航空会社で、首都ドーハ(Doha)を拠点に世界160以上の都市へ運航しています。中東を代表する「5つ星」エアラインとして知られ、サービス・安全性・設備の面で世界最高水準の評価を受けています。

特徴
拠点:ハマド国際空港(DOH)
保有機材:最新鋭のエアバスA350、A380、ボーイング787など
サービス:「世界一の機内サービス」と称されるほど高評価。上質かつ正確な接客が特徴。
受賞歴:スカイトラックス「World’s Best Airline」を通算9回受賞(最新は2025年)。「Best Business Class」等でも多数受賞。

2023年11月にカタール航空のCEOが新任したことにより、カタール航空はこのような方向で進化・変革を打ち出しています。
・新しいファーストクラスキャビン導入し、Qatarの高級サービス力を強化
・プレミアムビジネスクラス(QSuite)の刷新
・ハンブルク、タシュケントなど新都市就航、リスボン・ヴェネツィア再開便など復路線の再導入
・デジタル技術を活用した運営効率化
・社員満足度向上を念頭に、ワークカルチャーを刷新
・アフリカでのネットワーク空白を埋める戦略的展開


カタール航空のCAについて

カタール航空のキャビンアテンダント(CA)は、「完璧なプロフェッショナリズム」と「上品なホスピタリティ」の両立が求められます。
外資系航空会社の中でも特に礼儀・所作・清潔感
に厳しく、世界中のCAの憧れの職場です。

CAの役割と魅力

  1. お客様へのサービス:常に落ち着いた態度で、高品質な接客を提供。一人ひとりに合わせた丁寧なホスピタリティが評価されています。
  2. 研修制度採用後、ドーハ本社トレーニングセンターで約2か月間の集中研修。安全・接客・美容・姿勢・マナー・言語トレーニングなど、内容は非常に厳格。
  3. 就航都市と国:世界160都市以上に就航し、ヨーロッパ・アジア・中東・アフリカ・南北アメリカを網羅。日本からは東京(成田・羽田)・大阪にも直行便を運航。CAは国際線メインで、各地に宿泊しながら多国籍な経験を積みます。
  4. 多国籍なクルー多国籍クルーと勤務。英語が共通語で、社内は完全な国際環境。日本人CAも多く在籍しており、日本線やアジア線で活躍中。

スケジュールとフライトの特徴

柔軟なロスター
・路線の組み合わせ制約が少なく、1か月で米国→日本→アフリカ→欧州のように多地域を横断。
・旅行好きには嬉しことだが、体力的にはハード。

リクエスト&スワップが通りやすい
・毎月フライトの希望提出可。目安として月2〜3本は反映されやすい傾向。
・クルー同士のスワップで行き先を柔軟に調整可能。

長距離中心で負荷高め
・時差・長時間勤務が続くことあり。多くの新規デスティネーションを経験できる一方、体力勝負。

フライングアワーが多い
月120〜140時間が数年前までは一般的(体験談)。日系(80〜90h)、エミレーツ(100〜120h)より多め。
・飛行時間連動の手当で収入面のメリット大。

日本人クルーの配置
・1便あたり日本人は少人数。
・日本路線は月1~2本、他は世界各地への配分が多い。

福利厚生の魅力

無料の社員寮と快適な生活環境
家具付き・家賃無料の寮が入社初日から提供。
・2〜3人のシェアルーム形式(個室にバスルーム付きでプライバシー確保)。
・冷蔵庫は1人1台、テレビ・家具・調理器具も完備。
光熱費・水道代は全額会社負担。主な自己負担はWi-Fiと携帯代のみ。

無料送迎サービス
・寮⇄空港間の無料シャトルバスあり(約20〜30分間隔)。
・出勤・退勤時の交通費負担ゼロ。

ディスカウントチケット制度
ワンワールド加盟により、JALなど世界中の航空会社のチケットを割引で利用可能。
家族・友人にも割引が適用され、海外旅行を楽しめる。
・多くのCAが「最も価値のある福利厚生」として挙げる人気制度。

オフの過ごし方
・休日は近隣国(オマーン・ジョージア・ギリシャなど)への海外旅行が日常的
・カタール国内の娯楽が少ない分、世界各地へ気軽にリフレッシュ旅行が可能。

有給休暇・リフレッシュ制度
・年間30日の有給休暇が付与。
取得率ほぼ100%で、長期休暇中は日本帰省や海外旅行も可能。

その他の特典
・提携ホテルのプール・ジム無料利用
レストラン・美容サロン割引などの優待。
・寮内にもジム・プール設備あり。


募集要項(2025年10月 更新)

2025年 7月募集 カタール航空 客室乗務員 募集条件

  • 年齢 21 歳以上
  • アームリーチ 212 cm 以上
  • 高校卒業(High School Certificate)
  • 英語(読み書き・会話)に堪能であること
  • 優れた対人スキル / 多文化チームと働ける適性
  • 健康、体力が良好であること

採用プロセス(日本採用)

ステップ1:Day 1 – CVドロップ(書類提出・初回選考)
・誰でも参加できるオープンデー形式。
・履歴書を提出し、第一印象・身だしなみ・所作で評価。
・当日または翌日に合否連絡が届く。

ステップ2:Day 2 – アセスメント(選考テスト)
・英語筆記テスト
・リーチテスト(212cm)&スキンチェック
・トピックトーク/個別質問(英語面接)
 通過者のみ、最終面接(Day 3)へ進出。

ステップ3:Day 3 – 最終面接
・書類確認+個人面接(英語)。
・志望動機、接客経験、チーム適性などを評価。
・面接後、後日メールで結果通知。

採用プロセス(海外オープンデー)

ステップ1:受付・CVドロップ(書類提出・アームリーチチェック)
・誰でも参加できるオープンデー形式
・履歴書提出とアームリーチテスト(212cm)を実施。
・フランクフルトではCV提出時の短い英語質問(例:「What are you doing right now?」など)
 により即判断されるケースもあり、数秒でカットされることも。
・ロンドンでは比較的丁寧に書類確認が行われる。

ステップ2:英語テスト(筆記)
・ロンドン会場では約1時間。難易度は低め。
 ・文法(TOEIC Part5形式)
 ・長文の要約文に単語を補う問題
 ・要約文の選択問題
・フランクフルト会場では筆記試験はなく、代わりに英語インタビュー形式で選考。

ステップ3:Groomingチェック・身だしなみ確認
・再度アームリーチ測定
・髪の毛の色・清潔感
・傷・タトゥー有無
・制服を着用した際の見た目などを確認。

ステップ4:英語面接
・約3~5分の短い英語面接。
・対話より「第一印象・英語力・雰囲気」で判断される傾向。

ステップ5:書類記入
・名前・年齢・身長・健康状態・タトゥー有無などを記入。
・一部の会場では医療情報・背景調査フォームを含む。

ステップ6:最終面接案内
・最終面接に進んだ場合は、次回応募まで2か月空けるよう指示あり(再応募制限ルール)。

採用後の流れ

研修: 約2か月(ドーハ本社トレーニングセンター)
内容:
・緊急対応・救命訓練
・接客・マナー・姿勢・言葉遣い
・美容・身だしなみ・国際的マナー教育


採用合格のコツとカタール航空受験生の感想

カタール航空CAがオススメする突破のコツ

① 「完璧な清潔感」と「静かな自信」が鍵
・カタール航空は、中東系の中でも最も厳格で洗練された印象を重視します。
・面接官が見るのは「話す内容」よりも「雰囲気・姿勢・オーラ」。
 💡第一印象で「上品・落ち着いている・信頼できる」と思わせることが重要です。

② 服装・身だしなみは“上品 × シンプル”
・シンプルなスーツまたはワンピース(黒・ベージュ・ネイビーなど)
・髪はまとめ髪、清潔でツヤのある仕上がりに。
・メイクはしっかりめにすること
・ネイル・アクセサリーは控えめに。
 💡カタール航空の印象 = 「エレガントで控えめ」派手さよりも“整っていること”が最大のポイント。

③ グループ面接では「主張よりも協調性」
・話しすぎず、他の人の意見を丁寧に聞く姿勢を見せる。
・穏やかに、相手を尊重するトーンで話す。
・目立とうとするより、「場の雰囲気を和ませる人」を目指す。

④ 英語面接は「短く、明るく、丁寧に」
・ネイティブのような流暢さよりも、明確で誠実な表現が大切。
・1文ずつ区切って、落ち着いて話す。

トピックトークへの準備

⑥ スキンチェック・姿勢対策
・姿勢・立ち姿・歩き方・肌の状態まで細かく見られます。
・背筋を伸ばし、肩を下げ、目線をまっすぐに。
・自然な笑顔を保ち、表情筋を固めないよう練習。
 💡鏡の前で「無言の印象練習」をすると効果的。(“何も話していなくても上品に見えるか”をチェック)

⑦ カタール文化への理解を示す
・面接では「宗教・文化への尊重」が重要な評価ポイント。
・礼儀正しく、控えめな姿勢を示すことが大切。

⑧ 合格者が実践しているポイント
・面接前日に姿勢・笑顔・自己紹介を録画して客観的に確認
・「212cmリーチ」チェックをヒールなしで練習
・SNSに頼らず、公式サイトや動画でCAの雰囲気を研究

2025年に受験した生徒さんの経験談

  • 最終面接ではCVについては全く聞かれず定番の質問で終わりました。またワタワタしてて回答途中に切られてしまったりも多かったので、本当に結論ファーストであと2.3文くらいで良いのかなという印象でした。
  • 英語テストは20分で選択肢のボックスをボールペンで完全に塗りつぶすとのことでした。問題文は書き込み自由だったので、先に問題に答え書いて解き終わってから塗りつぶしました。大問が3問あったので、後ろの長文から始めてそれぞれ5分ずつ、塗りつぶし5分に配分して行いました。穴埋め問題は少しひっかけのような選択肢もありましたが、概ね解きやすいと感じました。
  • アームリーチでは顔を壁にまっすぐに向けて、片方の手は体に沿ってシールにタッチしてと注意を受けました。
  • CVドロップでは全体的にペースが速いこともあり、解答中に質問を被せて聞いてくるような状況でした。このような緊張やプレッシャーを感じやすい状況でも堂々と答えられる方が最終に残れるのだなと学びました。
  • 2日間を通して、英語力・第一印象・表情管理・身だしなみに加え、丁寧なスキンチェックと細かい部分への観察力が非常に重視される選考であると実感。回答内容だけでなく、受け答えの雰囲気や小さなリアクションまで、細かく見られている印象だった。
  • 現日本人クルーの方に「面接で意識したほうがいいことは何か」と聞いて、「私は面接前に他の予定があって急いできたのでそのままの明るい感じで行ったのが良かったんだと思います。英語ももちろんありますが、恐らく入った瞬間に合否は決まっていると思います」とおっしゃっていて、入室の第一印象が1番大事なのだと再認識しました。


スカイアカデミーからご案内

スカイアカデミーには、カタール航空元CAのKanaを含めて、エミレーツ航空CA経験者2名、エティハド航空CA経験者1名の講師が指導しています。
またセミナーやカウンセリングの担当者も元カタール航空CAの経験者です。

豊富な経験から皆さんを全力でサポートします。
カタール航空を目指している方は、ぜひセミナーにもご参加ください。また講座や対策に関するご質問はお気軽に公式LINEよりご連絡ください。

大学1年2年生の方向け参考記事

大学1年生や2年生の方向けには、どんなアルバイト経験をしておいた方が良いのかを解説した記事や、CAの業務ででよく使う英語に関する記事も書いているので参考にされてみてください。

▶︎CA受験に有利なアルバイトや仕事経験を解説!
▶︎完全イメージ化:航空業界英語フレーズ44選【総集編】

シンガポール航空以外にもカタール航空やエティハド航空に興味がある方向けの参考記事

私自身がカタール航空とエミレーツ航空で働いた経験を元に、両者の違いをまとめました。また中東エアラインの大手3社で比較検討したい方向けの記事も書いています。ぜひ参考にしてみてください。

▶︎【現役CAが語る】エミレーツvsカタール徹底比較 ~リアルな体験談を大公開~
▶︎エミレーツ・カタール・エティハドのCA採用を徹底比較【初心者必見】

最後までご覧くださりありがとうございました。
皆さんの挑戦を心より応援しております!

留学サポートも面接対策もできるのはスカイアカデミーだけ!