元JAL客室乗務員が語るJALの働き方・給料・訓練・面接対策|Sky Academyオンライン座談会レポート
今回はJALの客室乗務員として勤務していたKさんに当時の働き方やJAL客室乗務員の実際の勤務スケジュール、給料、レイオーバー、福利厚生、訓練内容、そして面接対策などをインタビューしました!
とても貴重な内容になります。
ぜひJALの採用を受ける予定の方は参考にしてください!
登壇者プロフィール|元JAL客室乗務員Kさんの経歴
Kさんは2016年に新卒で日本航空へ入社しました。
入社後は国内線に乗務し、その後2018年に国際線への移行訓練を受講。エコノミークラスとビジネスクラスの資格を同時に取得しています。
国際線乗務を続けた後、2019年には国際線ファーストクラスの乗務資格を取得。
2020年のコロナ禍を経て、2021年にはJALグループ会社であるJ-AIRへ出向し、伊丹空港をベースに国内線の先任客室乗務員として勤務しました。
2023年にJALを退社。
JALを志望した理由|幼少期からの憧れと原体験
客室乗務員を目指したきっかけは、幼い頃からの強い憧れでした。
子どもの頃にJALを利用する機会が多く、テレビドラマ「アテンションプリーズ」の影響もあり、自然とJALで働きたいという思いが強くなっていきました。
新卒時は外資系航空会社を受けられるほどの英語力がないと感じていたため、日系航空会社を中心に、JAL、ANA、JTA、スターフライヤー、ソラシドエアなど、エントリー可能な会社には幅広く応募していました。
JALでの勤務スケジュール|4勤2休と月のフライト時間
JALの基本的な勤務サイクルは、4日勤務して2日休む「4勤2休」と呼ばれる形です。
4日間連続で国内線が入ることもあれば、1泊2日のフライトが2つ続くことや、3泊4日の国際線フライトが組まれることもあります。
国際線と国内線が混在するスケジュールでは、月に約8泊程度、どこかの都市にステイしている感覚でした。
月のフライト時間は平均して80時間前後。
繁忙期でも日本の航空会社では上限が設定されており、月95時間を超えることはなく、最大で94時間程度でした。
国際線レイオーバーの実情|48時間と24時間の違い
アメリカ東海岸(ニューヨーク、ボストン、ダラス)やヨーロッパ路線では、現地で丸2日、約48時間のレイオーバーが確保されていました。
一方で、西海岸(ロサンゼルス、サンフランシスコなど)の路線は1泊3日の扱いとなり、ステイ時間は24時間を切ることが多かったです。
成田から西海岸までは飛行時間も9〜10時間程度と比較的短く、長時間の滞在にはなりません。
2泊以上のステイがある場合、到着日の夜にクルー同士で食事に行くことが多かったです。
有給はどれくらい取れる?JAL客室乗務員の年次有給休暇制度
JAL客室乗務員の年間有給日数は20日
JALでは客室乗務員全員に対して、年間20日間の有給休暇が付与されていました。
この有給は、一般的な会社員と同様に年次有給休暇として付与されるもので、フライトスケジュールと組み合わせて取得していく形になります。
確実に休める「PL(プライオリティ年休)」制度
JALの有給制度の中で特徴的なのが、PL(プライオリティ年休)と呼ばれる仕組みです。
年間20日の有給のうち3日間がPL(プライオリティ年休)として設定されています。
このPLは、通常の有給よりも優先順位が高く、どうしても休みたい日に申請すると、ほぼ100%取得できる有給として運用されていました。
体調不良時は有給で対応するケースが多い
JALには「長病休暇」という制度自体はあるものの、少し体調が悪い、熱っぽいといった場合は、有給休暇を使って休むケースが一般的でした。
JAL客室乗務員の給料|国内線と国際線の手取り感
国内線中心で乗務していた時期の手取りは、各種手当を含めて22〜23万円程度でした。
国際線に移行し、さらにビジネスクラスやファーストクラスの資格を取得すると、手当が増え、手取りは30万円を超える月もありました。
フライト本数が多い月ほど収入も増える仕組みでした。
ボーナスと賞与制度|コロナ前は年3回
コロナ前のJALでは、夏・冬・期末の年3回賞与が支給されていました。
年間の合計はおよそ7.5か月分に相当し、基本給は20万円以上だったため、賞与額も安定していました。
JAL客室乗務員のスタッフチケット制度とは
国内線での利用例
実家が大阪にあったため、羽田-伊丹間の移動にスタッフチケットを頻繁に使用していました。
休みの日に予定がない場合や、空席がありそうなタイミングで利用していました。
日帰り旅行での利用
スタッフチケットは、同期との移動にも使っていました。
- お寿司を食べに日帰りで札幌
- 天気が悪いため日帰りで沖縄
など、日帰りでの国内移動に活用していました。
国際線・他社便への利用
スタッフチケットは、
- ワンワールド加盟航空会社
- 大韓航空
- 提携している航空会社(エミレーツ航空など)
にも利用可能でした。
申請方法について
国際線スタッフチケットは書類申請が必要で、発券までに時間がかかる場合がありましたが、現在はタブレット端末から申請できる仕組みに変わったと、同期から聞いています。
福利厚生|寮・タクシー・育休制度
2016年度から、希望者は寮に入居できる制度が始まりました。
JALが借り上げた一般の物件に住む形で、同期の多くは品川エリアの新築物件に月4万円程度で住んでいました。
深夜(23時以降)に業務が終了した場合は、公共交通機関が動いていなくても自宅までタクシーが手配されます。
また、妊娠・出産後も働き続けやすい制度が整っており、最大3年間の育児休業に加え、小学校3年生までは5割、6割、9割など勤務時間を調整する働き方や、宿泊を伴わない働き方も選択できます。
JAL客室乗務員の副業は可能?制度と実情
副業は制度上「可」
JALではコロナのタイミングで副業は可という方針に変更されました。
副業には事前申請が必要
一方で、副業を行うには、
- 上司(管理職)への相談
- 書類の提出
- 許可を得る手続き
が必要です。そのため、制度上は可能であっても、自由に始められるわけではない運用ではありません。実際に周囲で副業をしているという話はあまり聞きませんでした。
訓練の雰囲気|安全訓練は非常に厳しい
訓練については、ドラマ「アテンションプリーズ」で描かれている内容はかなり忠実だったと思います。
特に安全訓練には多くの時間が割かれ、精神的にも体力的にも厳しい内容でした。
ただし、内容自体は特別に難解なものではなく、しっかり勉強すれば全員が合格できるよう設計されています。
教官も一人ひとりを丁寧にフォローしてくれるため、途中で置いていかれることはありませんでした。
JALの社風|「温かい会社」と言われる理由
2016年頃は、新人が早めに出社する暗黙の雰囲気が残っていましたが、2019年頃には働き方改革が進み、必要以上に早く出社する文化はなくなっていました。
新人を育てる意識が強く、業務面だけでなくプライベートの相談にも乗ってくれる先輩が多かったです。
JALは本当に人が温かい会社だと思います。
最近のJALでは制服の一部としてスニーカー着用も可能になりましたね!
JALに在籍している海外クルーの拠点
JALには以下の海外拠点のクルーもいました。
- 上海
- 香港
- バンコク
- 台北
- ロンドン(一部・少数)
これらの拠点に所属するクルーは、いずれも現地採用の海外クルーで、国際線を中心に乗務していました。
ロンドンクルーの特徴
ロンドンベースのクルーについては、ロンドン-羽田線のみを担当するケースが多かったです。
バンコククルーは幅広い路線に乗務
一方で、バンコクを拠点とするクルーは、
- 特定路線に限定されず
- JALの国際線であれば幅広く乗務
していました。
海外クルーの国籍とバックグラウンド
海外クルーは、基本的に拠点国・地域の現地出身者です。
たとえば、
- バンコクベースのクルーはタイ人
- 上海・香港・台北ベースのクルーは現地出身
といった形で、それぞれの地域に根ざしたクルーが在籍していました。
日本語研修がある海外クルー
JALの海外クルーは、入社後、約1か月程度は日本語の研修を受ける期間が設けられています。
そのため、完璧ではないものの、日本語で簡単なコミュニケーションが取れる、日本が好きでJALを志望しているクルーが多かったです。
面接対策で実際にやっていたこと
面接対策として、想定質問を徹底的に洗い出し、それぞれに対するエピソードをノート1冊分用意していました。
通学中やアルバイト中も、使えそうなエピソードがないか常に意識して生活していました。
過去の面接質問を調べ、自分ならどう答えるかを事前に整理しておくことで、本番でも落ち着いて話せるようになりました。
面接時の髪型・メイクの考え方
髪型はシニヨンかポニーテールが主流で、面接時は夜会巻きは避けた方がよいと思います。
自信を持つために、3000円程度でヘアセットをしてくれるサロンを利用していました。
メイクについては、すっぴんは避け、派手すぎず地味すぎない、どの世代にも違和感のない品のあるメイクを意識していました。
流行を強く取り入れた涙袋メイクなどは控えたほうがいいと思います。
まとめ|リアルな体験から見えるJAL客室乗務員という仕事
JAL客室乗務員という仕事が、単なる接客業ではなく、チームで支え合いながら安全とサービスを提供する専門職であることが伝わってきます。
面接会場で周囲が自分より優れて見えることがあっても、その場に立っている時点で全員が同じスタートラインに立っているという言葉は、これから受験を控える方にとって大きなヒントになるはずです。
Sky Academyからご案内
Sky Academyには、カタール航空元CAのKanaを含めて、エミレーツ航空CA経験者2名、エティハド航空CA経験者1名の講師が指導しています。
講師のKanaはJALとANAに合格した経験があります。
また大手日系エアラインで10年以上の経験がある講師も在籍しています。
豊富な経験から皆さんを全力でサポートします。
また講座や対策に関するご質問はお気軽に公式LINEよりご連絡ください。
最後までご覧くださりありがとうございました。
皆さんの挑戦を心より応援しております!